ゆったんが逆子だったため、帝王切開で出産した私。
「陣痛痛いんでしょ~?」「とにかくすぐに産まれてきてね~」と、自然分娩のことしか頭にありませんでした。
だから「逆子ですね」と言われたときはビックリしました。
初めての出産だったので、逆子が戻るようにいろいろ試したし、止めときゃ良いのに、帝王切開のこと調べたりしました。
帝王切開はお産じゃない、とか。
お腹痛めずに産んで愛せるの?とか。
お腹痛めずに産んで母親になれるの?とか。
それで母乳でるの?とか。
帝王切開は楽してる、とか。
陣痛もないし、保険もおりて良いよねぇ、とか。
出てくる出てくる・・・
当時の私は、何を気にしてたのか。
街中で子連れでいるときに、普通分娩か帝王切開かなんて誰も気にしないのに。
子育てセンターみたいなとこ行こうが、幼稚園に通おうが出産方法なんて誰も気にしないし、聞かないのに。
というか、「今」の子育ての話がいっぱいすぎて、出産のときの話なんて誰もしません。
もちろん、話の流れで出産時の話題になることはありますが、少ないです。
でも、当時の私はそれを知らないので「帝王切開ってだけで、何でこんな散々なこと言われなきゃならないんだろう」と悲しくなったのを覚えてます。
まだお腹にいるゆったんに「ごめんね」って思ってました。
出産したら、そんなことは何も気にならなくなりました。
私のお腹の中で10ヵ月過ごし、元気に産まれてきてくれた。
それだけで、帝王切開であることを気にしていたことが、とてもちっぽけに思いました。
気にしていた時間が無駄だったな、って。
帝王切開は手術です。
お腹痛めるどころか、お腹切ります。
術後の痛みは半端じゃありません。
初日は痛みで寝られませんでした。
私の産院では2日間は寝たままです。
3日目に寝返りをするように言われますが、これが痛いのなんのって!
仰向けの状態から横向くまでに15分かかりました。
とにかく痛い!
笑うだけで痛い!
痛いから動かずにいたら「頑張って何度も寝返りしてね!」と言われ、泣く泣く頑張った私。
お手洗いも行けないので尿道カテーテル。
痛み止め?だったかな?
何かの薬の管が背中にありました。
ずーーっと点滴。
いろんな管があって、重病人にすら見える姿。
4日目にようやく歩行。
自力で起き上がるなんて痛すぎて不可能でした。
腹筋に力入れたら傷口裂けるんじゃないかと思う位。
ベッドのリクライニングを目一杯起こして、ようやく座れました。
歩くにしても腰を曲げて、点滴を動かしながらゆっくり1歩、また1歩・・・と。
すぐそこにお手洗いはあるのに、なかなか辿り着けません。
初めてのトイレは痛みを伴う人もいるようですが、私は大丈夫でした。
歩き始めたので、朝の診察にも行くんですが、歩くのはもちろん、座るのも立ち上がるのも、何をするにもとにかく辛い。
腰を曲げて押さえて、どうにかこうにかです。
寝たきり状態のときには体を拭いてもらったり、着替えさせてもらったりしました。
何回やってもらっても、恥ずかしかったです。
そのとき、傷痕が気になったので写真に撮ってもらいました。
「そんなこと頼まれたの初めて(笑)」って看護師さんに言われました。
想像以上にビッチリガッチリとホッチキスが・・・
見ただけで背中がゾワワッとしました。
これを取るのがまた痛くて痛くて。
我慢してるんですが反射的に「いたたっ、いっ、いっ、いたっ、いたたっ、いっ」と出てしまいました。
苦行でした。
歩くようになったからといって、痛みがどんどん薄れていくわけじゃありません。
基本、痛いです。
それでも沐浴指導だ、授乳指導だ、栄養指導だ、いろいろあります。
産後すぐに母子同室のところもありますが、私の産院は違ったので、産後は休めました。
食事も数日間何も食べてないのでおもゆから。
徐々に普通食に戻っていくんですが、おかずがでてくるようになるまでが待ち遠しかったです。
産院によっていろいろと違う部分はあると思いますが、帝王切開の術後の地獄は一緒!
本当~に大変です。
辛いです。
しんどいです。
りったんのときは2回目で体が覚えていたのか、ゆったんのときほどの辛さではありませんでしたが、地獄は地獄です。
りったんのときは2回目だったからか、後陣痛もけっこうありました。
傷口は痛いし、後陣痛は痛いし・・・
帝王切開は術後の痛みとの戦いです。
傷口も寒いと痛くなったりします。
自分が身をもって経験したからこそ、もっと帝王切開がどんなものなのか、知ってもらいたいと思いました。
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